2020年12月16日

中国石化集団が「エチレン」大増産。


プラの師匠から「大変だ!」とラインが入った。

東洋経済オンラインの記事です。


以下はその内容

・・・・・・・・・・

タイトル「中国石化業界が「エチレン大増産」に走る理由」

中国の石油化学業界で、エチレンの生産能力を増強する
動きが相次いでいる。

国有石油大手の中国石油化工集団(シノペック)は12月4日、
天津市の天津南港に年間生産能力120万トンのエチレン
製造プラントおよびエチレンを原料とする石油化学製品の
工場群を建設する計画を発表した。
総投資額は約288億元(約4594億円)に上る。

これはシノペックの数ある増産プロジェクトの1つにすぎない。

同社は今年7月、同じく天津市でサウジアラビアの
石油化学大手、サウジ基礎産業公社(SABIC)との合弁会社の
エチレン生産能力を年産130万トンに拡大する工事に着手。

そのほかにも海南省、広東省、浙江省などのプラントで
年産80〜120万トンへの設備増強を進めている。

シノペックだけではない。コンサルティング会社の
卓創資訊のデータによれば、中国の石油化学業界には
2020〜2024年の間にエチレン製造プラントの増設を
計画している企業が少なくとも43社ある。

その結果、中国のエチレン生産能力は2025年末までに
現在の2倍を超える年産7000万トン以上に達する可能性が
あるという。

■国内自給率は48%から5年で70%超に

エチレンは石油化学工業における最も基本的な原料の1つだ。

エチレンから生成される石油化学製品にはポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、スチレン、エチレングリコール、
酸化エチレン、酢酸ビニルなどがある。

中国は2019年に5436万トンのエチレンを消費したが、
同年の国内生産量は2628万トンだった。

自給率は48%にすぎず、対外依存度が比較的高いといえる。

石油化学業界がプラント増設に邁進しているのはそのためだ。
信達証券の調査レポートは、中国のエチレン自給率が
2025年には70%を超えると予想している。

だが、基礎原料の急激な増産は石油化学製品の市場の
需給バランスを崩しかねない。

業界団体の中国石油化学工業連合会の副会長を務める
傅向升氏は最近、エチレンとポリエチレンを除くパラキシレン、
エチレングリコール、ポリエチレンテレフタレートなどの
石油化学製品の多くが、2025年末までに供給過剰になる
との見方を示した。

 (財新記者:趙煊)
※原文の配信は12月6日


これに対しての僕の師匠のつぶやき。


・ポリエチレンPEのバージン化学が下がるネ
 中国が世界にPE販売しそうダメだこりゃ

・PETも‥脱プラスチックは?海洋プラは?
 中国、何を考えているのか?

・今、ここで中国が化学プラントを作ると
 世界のプラスチックは中国の独壇場に

 サウジアラビアが後ろについちゃった(汗)

 エチレン製品PE.PET.PVCなどが暴落してインドなど
 発展途上国や新興国は中国から材料、
 製品を安く買う事になる

 再生材はおよびでは無い(笑

・また厄介なこと始めやがったな...


でも最後には

「国内リサイクルが面白くなるから、楽しみです!」と。


※追加のつぶやき

・バーゼル法改正ごときではないかな?

一般的な経済活動で需要と供給ですネ。

非常に廃プラの再生事業は厳しいものになります。

安いバージン材、安い製品には敵わない。

たぶんエチレンより相棒のPPがもっと安く出回ると思います。

・プロピレンPPは下がるけど…
スチレン系EPSとかは上がるかもネ



再生プラスチックには大問題ですね。



ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com


posted by スクラップマスター at 12:04| 中国情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

廃タイヤ不法投棄が続く訳

スクリーンショット 2020-12-16 095839.png

これは京都新聞の記事、見た方も多いと思う。

「京都市伏見区の巨椋池干拓地の排水路で10月下旬、
車の廃タイヤ計約400本が相次いで捨てられているのが
見つかった。
一帯は人目が少なく、数年前から家電製品の不法投棄が
相次いでおり、管理団体は排水路にごみを捨てられると
農業に影響が出かねない。
悪質な行為でやめてほしいと訴えている。」



別のニュースからも。(MBSニュース)

ある廃タイヤ処理会社の社長談話があった。

これまでは中古タイヤを1本あたり200円で買い取り、
中古で売れるものは多分売っていた。

そして売れない物は「切断」などの処理をして
製紙工場などに燃料として販売していた。

ところが近年は温暖化の問題や、タイヤの熱量が高い
為に煙突が劣化するなどの理由から、燃料として
引き受ける工場が少なくなったという。

この会社では、今年から廃タイヤの引き受けをすべて
ストップし、従業員の3分の2にあたる20人を解雇した。

事業を大幅に縮小し、今は買い取り先がないために
処分費用を払って「埋め立て」に回している。


「本当に手間がかかって、処分代はらってやから、
採算が合わないんですよ。処分先がないからね、
うちも積んでいるんですよ、タイヤをね。」と。

タイヤを大量に不法投棄しているのは、処分先が
見つからないタイヤ回収業者ではないかと話している。

「処分代が高くなった。処分先がなくなった、
それが原因です。」

「絶対にやめて欲しい。同じ業界としてお願いしたい。」



そういえば今年の始めに「タイヤ処分料高騰」で
月間70トンの処分代が200万円を超えている、
年間2400万円以上の支出になるのでと相談があった。

こちらで「EPG」(有機物熱分解ガス化熱エネルギー装置)を
使えば、熱エネルギー使って、タイヤも燃料にできます、と
案内を送ったが、結局取り扱いを止めたそうだ。

そうなるとこれほどの「カロリー」を出す「タイヤ」が
ドンドン処分先に困るようになる。

※「EPG」を知りたい方は「EPG知りたい」とメールください。
「名刺」添付、担当者名、連絡先等を付けてください。
現在タイヤも処理してますが、非常に良好な結果が出てます。



ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com

posted by スクラップマスター at 11:45| タイヤ処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

久しぶりに一泊二日で出かけました。


滋賀県に行ってました。


そこでとある「市」の市長さんお会いした。

一緒に行った仲間が市長に色々な提案をしている。

16時から時間を取っていただいたが、リサイクルの話に
なった時に「環境課」の方も呼んでいただいた。


そこで現在の海外のリサイクルの現状や、コンテナ不足の
問題点などをお話しさせて頂きました。


担当の方は「リサイクルの話は大好きです。」と。

このような方がいれば、この市は大丈夫だと思います。

忙しい時に時間を頂きましてありがとうございました。


時間があったので近くの名勝地を少し回った。

どこも「体温測定」「連絡先の記入」「マスク」「消毒」と
皆徹底しております。

ホテルや居酒屋でも「体温測定」があります。


サービス、飲食業の大変さはどこでも同じですね。


近くの「中華系ヤード」も訪ねてみた。

街道沿いに鉄板を張り巡らし、狭い中で何でもやる。

その逞しさは、流石中国です。


彼らは独自のネットワークがあるので、「困らない」と
言っておりますが、困っていても弱みを見せない。

だから常に「私のところは大丈夫。」と言う。


これは「脊髄反射」に近いのだと思う。

本当の事を話すのは、よほど仲が良い場合だけ。

とにかく「勢い」が大事です。


今のように「鉄」「アルミ」「銅」が上がっている状況では、
とにかく「買いまくる」。


上げ相場の時は「売るのは」簡単。

そして、彼らが欲しいのは「儲かる情報」です。


まあ言わなくても分かると思いますが。



ある有名ブロガーの方が書いたブログの記事が
「輸出の現状」を分かりやすく説明していた。

@とにかくコンテナの確保が非常に難しい。
 そして「運賃」などの値上げで、通常の利益確保にも
 問題が生じている。

A今決めてもコンテナで海外に送るのに1〜2か月の
 タイムラグが生じる。当然支払いもその後になる。

B日本は12月28日から1月11日まで「GO TO トラベル」の
 中止が決まった。「自粛しろ」ということでコロナの
 影響は益々拡大している。

C日本の銅メーカーが通常の価格で買わないので、
 中国に出せないか?との問合せ多いが、@Aの
 影響で簡単に動けない。

Dさらに中国側から、荷物は春節明けに届くようにとの
 お願いが入っている。もしくは1月7日までにと。
 こうなると今から約2か月間は、仕入れはできても
 売って、資金の回収ができない。
 つまり営業活動が出来ないということ。

このような状況が起こっている。

金属資源の「バブル」ですが、簡単に動いているのは
「鉄くず」のみではないでしょうか。

中国頼みというのは、本当に大変ですね。


今まで20数年間の「ツケ」が回ってきています。


ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com



 


posted by スクラップマスター at 09:53| リサイクル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月14日

コンテナ不足の理由


コンテナ運賃は過去最高になっている。

そして中国でもコンテナ不足は深刻だ。


これの主な理由は、やはり「コロナ」。


コロナ禍により欧米で貨物の取り扱い能力が落ちているため。


コンテナが到着してから出向するまでの期間。

「ターンアラウンド・タイム」は平均100日となっている。

コロナ前は60日だった。


今まで国際航空便で運んでいた荷物も、大半が運休した
影響で海上貨物に移ったことも原因の一つ。


貿易と貨物輸送の構図が一変し、海運運賃は跳ね上がった。

40fコンテナチャーター料金も急上昇している。


航路が短距離の場合は更に跳ね上がっている。


これが非鉄金属の価格も押し上げており、
ゆっくりと輸入食材や生活必需品の価格にも
影響を与え始めています。


日本の農産物は最近の好天に恵まれて「豊作」です。

逆に豊作すぎて、余剰分を「廃棄」せざるを得ない農家も。


日本の中でも「食」に困っている人達も多い中、
非常に残念なことが起きています。


SDGsでも「食」に関しては、2番目に載っている。

現在世界で飢餓に苦しむ人は約8億人。

このままでは2050年には世界20億人が飢餓に苦しむ。


やはり「衣食住」の整った社会にしないといけない。


アメリカでは1000万人がコロナに感染している。

日本は世界に比べれば非常に低い。


でもワクチンが接種されたりすれば、免疫を持つ人が
一気に増えて、アメリカは1年で復活すると言う人もいる。

逆に日本は2022年までかかりそうだと。


そうなると「オリンピック開催」などと言っておれるのか。

ただでさえ「医療崩壊」直前と叫ばれており、自衛隊も
救援に駆り出されている。


何かあったら「自衛隊」を要請することが当たり前に
なっているが、実はこれはおかしい。

最近の中国の慌ただしい動きを見るとさらに不安になる。

香港を完全に抑え込んだ。

次は「台湾」になるだろう。


そのとき海上封鎖などが起きれば、日本は大変になる。

「軍事紛争」という言葉も出てきてしまう。


日本はアメリカの庇護でいないと、中国にされる。

これは「地政学」的にみても、おかしくない。


中国外交に「遺憾です」ばかり言っていると、
知らないうちに侵略される可能性が高い。

・・・・・・・・

久しぶりに出張します。

ただ「真冬の寒気」の登場で、雪が降りそう。

温かくして、とにかくコロナに気を付けます。


ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com
posted by スクラップマスター at 09:07| コンテナ不足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月13日

最近よく聞く「全個体電池」とは?


電池(バッテリー)の開発が止まらない。

2035年の全新車「EV化」に向けて、各社の開発競争も
激しさを増している。


ではまず電池の仕組み「ボルタ電池」を見てみよう。

ボルタ電池.png

「希硫酸」に「亜鉛版」と「銅板」が入っている。

このとき亜鉛がイオン化して電気が発生する。


次に「アルカリイオン電池」。


リチウムイオン電池.png

負極から正極へ電子が流れることでリチウムイオンが
負極から正極へ移動し、放電が行われる。
充電時は逆の動きが行われる。
セパレータは活物質(酸化物・カーボンなど)同士の
直接接触を防ぐが、リチウムイオンは通す。


では「全個体電池」とは?

全個体電池 1.png
(ビジネス+ITより)


イオンの通る電解質に固体を用いている。
活物質が触れ合う恐れがないので、セパレーターを
必要としない。


ちなみにボルタ電池は電解質が薄い硫酸、リチウムイオン電池の
電解質は発火・爆発の危険性がある有機溶媒が使われており、
二重三重の安全対策が必要不可欠です。

そんな危険な液体電解質は、凍って固体になってしまうと
電気を流さなくなります。

ところが、全固体電池ではこの電解質に特殊な物質を
利用することで、固体であるにも関わらず電気が流れる
ようになるのです。

全固体電池の固体電解質には大きく分けて「硫化物系」と
「酸化物系(セラミック)」に分かれており、それぞれに
強みと弱みがあります。


日本電気硝子では全個体ナトリウム電池の「正極」材料に
「結晶化ガラス」を用いて、電解質には酸化アルミニウム
素材を使用している。

この全個体ナトリウム電池は、電池材料が全て「無機酸化物」で
できている。
使用の際や製造の過程で発火や有害物質発生の懸念がない。

さらに電解質に「結晶化ガラス」を使用することにより、
ガラスの軟化流動性を生かして、固体電解質との一体化を
図り、イオン流動性を高めたことによって、室温で使用可。

ナトリウム系の結晶ガラスには誘電性があります。


また各社がしのぎを削って頑張っていますが、
村田製作所が凄い。

縦 5o〜10o 横 5o〜10o 高さ 2o〜6oのサイズ。

他社の全個体電池より、100倍の高性能。

村田製作所もFDKも「酸化物系」の全個体電池。

大型の電池は内部抵抗の低い「硫化物系」が向いている。


村田製作所は滋賀県、野洲事業所で生産しているが、
本年度中に月産10万個を計画している。

今年の6月に「内閣総理大臣賞」を受けている。

でもこれは元々は「SONY」が開発していた全個体電池。

村田製作所は2017年にSONYから電池事業を買収した。

現在は赤字ですが、2022年の黒字転換を目指している。

この部門で他社がどのように巻き返すか注目される。


どうです?

何となく「全個体電池」の事が解りましたね。


ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com


posted by スクラップマスター at 09:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする