2023年03月31日
3月終わります。
こんにちは。
あっという間に3月終わり。
そしてすぐに4月、5月へ向かいます。
4月は暑くなる予報。
鉄くずが下がっています。
それでも@53円/sです。
この様子だともう少し下がりそうですね。
以前から「太陽光パネルリサイクル」を記事にしている。
ネックは「ガラス処理」です。
丸紅がこのような動きを始めた。
・太陽光パネル“大量廃棄時代”に備えろ。
丸紅はイチゴ栽培でリサイクル。
丸紅は太陽光発電パネルのリサイクル事業を加速させる。
廃棄パネルのガラスを高温で焼成して微細な穴の開いた多孔質ガラスに加工し、畜産用の脱臭装置やイチゴの栽培に使う培土として活用する。
イチゴ栽培では実証実験を始めており、順次実用化を目指す。
中古パネルの売買サイトも開発するなどし、太陽光発電の廃棄パネルの処理問題解決に取り組む。
鳥取再資源化研究所(鳥取県北栄町)の技術を活用して多孔質ガラスに加工する。
リサイクル設備プラントを手がけるミライエ(松江市)の開発した脱臭装置に多孔質ガラスを導入し、ガラスに悪臭を分解する菌を定着させて匂いを取り除く。
ガラスは変質しにくく長期間交換の必要がない。
本年度中に実証実験を開始し、畜産施設や産業廃棄物処理施設への販売を見込む。
またイチゴ栽培では、農業法人のGRA(宮城県山元町)と共同で取り組む。
無数の穴が開いているため水を多く含む特徴を生かし、培土として利用できるか検証中。
2022年2月以降、実験結果を踏まえ実用化を検討する。
太陽光パネルは設置から20年程度で劣化し始める。
リユースやリサイクルの市場はまだ確立しておらず、不法投棄などで廃棄パネルが社会問題化している。
2040年頃には廃棄されるパネルは約80万トンに及ぶと言われている。
丸紅は環境省の案件で中古パネルの情報を管理するプラットフォーム開発にも取り組んでおり、21年度中に実証実験を行い、22年度には中古パネルを売買できるマッチングサイトの開設を目指す。
日刊工業新聞2021年8月16日
★ガラスはどうやって作るか?
現在「板ガラス」はこんな感じで作ってます。
※なぜガラスは透明なのでしょうか。
ガラスの主な材料であるケイシャ(珪砂)は、光を吸収せず透明度が高い鉱物です。
けれども、ガラスが透明な理由はそれだけではありません。
ガラスの材料は、溶けたときに粒子と粒子の境目がなくなります。
そして、溶けた材料を冷やしていくと、分子は寄り集まっただけで規則的に並ばない状態のまま固まります(この液体でも固体でもない状態を「ガラス状態」と呼びます))。
すると、中に入ってきた光が散乱することなく通りぬけられるので、ガラスは透明に見えるというわけです。
友人が大手ガラスメーカーと話したら、
メーカー責任として「PVパネルガラス」の
リサイクルもしないといけないが、
非常に難しいと言っていたそうだ。
とにかく「ガラス」が肝です。
近くの桜並木。
延々10kmも続きます。
今日もいい日。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
2023年03月30日
中国情報
こんにちは。
最近桜並木を歩くのが日課になりました。
風に花びらが風に舞うのは良い風景ですね。
でも中国では違う風が吹き荒れています。
・深圳では工場閉鎖と農民工の強制帰郷が凄い。
多くの工場がいきなり閉鎖されたり倒産している。
社長が逃げている工場もある。
そして賃金を貰えない従業員たちが抗議をしている。
深圳駅では仕事がない人達が野宿したりしている。
すると公安が来て排除を始める。
移動しないと「放水」までして追い払う。
そして故郷に帰させている。
深圳駅は春節よりも混んでいるという。
農民工にとっては今年は災難の年です。
あるフード配達をしている若い子は、
最悪「フードデリバリー」で暮らしていけると思っていた。
でも参加者がメチャクチャ多い。
やっている人の3割が大卒者だという。
「信じられない状況だ」と。
労働者:「カニ(当局者)」が来た。大がかりだ。
言うならば「三光政策」だ。
※すべてを殺し、焼き尽くし、奪い取る。
(新時代)より
やはり「都市籍」と「農村籍」は絶対的に違う。
農民工は中国国内の植民地政策と同じ。
必要なら呼んで、要らなくなったら捨てる。
紀元前の中国と変わらない。
かたや「泰山」という観光地(春秋戦国時代から有名)では、
メチャクチャの数の観光客が押し寄せている。
立錐の余地もないほどの観光客が訪れており、
事故が起こってもおかしくない光景もある。
(看中国)より
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金属では鉄・非鉄共パッとしない。
プラスチックもパッとしない。
昨日聞いた話では、世界では「リサイクルプラスチック」と
呼ぶものを、日本では「廃プラ(スクラップ)」と呼んでいる。
それは日本だけだと言っていた。
キチンとリサイクルできるプラスチックは
「リサイクルプラスチック」と呼ぶべきだろう。
「廃プラ(スクラップ)」は禁止されているのだから。
「スクラップ」と「リサイクル」は全然違います。
日本の某、〇菱〇ミカルが新工場を作る。
PP・PE・PSを買い取ると言っている。
その内容は
・上記の品質に限る。
・粉砕してある事。
・金属は綺麗に除去してある事。
・さらに綺麗に洗ってあること。
これが条件で@数円で買ってやると。
絶対に市中からは集まらないでしょう。
誰もやらないと思います。
今日はここまで。
「金華山 黄金山神社」
今日もいい日。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
2023年03月29日
ペットボトルリサイクル
こんにちは。
今日は午前中2社と電話で長話をしたので
ブログが遅くなりました。
内容は日経新聞の記事。
廃ペットボトル5割安 23年度上期、再生樹脂に割高感
これについて詳細を聞きました。
※昨年の11月末ごろに「来年の春までに段階的に
下がっていきます。大体20〜30円位は下がるだろう」と
ブログに書いてから、ずっと放っておいたから。
1社で1時間ほど。2社で2時間喋っていた。
結論から行くと、やはり非常に厳しいという事。
・バージン価格の下落。
・世界的な需要が激減。
・B to Bの需要も5%は減る。
・東南アジアの需要がまったくない。
・電気代が他のPP・PEよりも非常に割高。
・ペットシートの製造会社が使わない方向に。
等々まだまだありますが、大きな理由はこれ。
★令和5年の行政のペットボトル落札量(4〜9月)
ここでは落札業者を載せます。
(容リ協HPより)数量トン。
地域ごとの落札量、落札金額も見れます。
沖縄や離島、辺鄙な場所は逆有償もありますが、
殆どは「有償」で買取になっています。
前回よりも下がっていますが、一番高い値段は
@90円/sくらいになっています。
記事より
日本容器包装リサイクル協会(容リ協、東京・港)がまとめた23年度上期(4〜9月)の落札結果によると、使用済みペットボトルの落札価格(加重平均)は1トン6万376円だった。
過去最高値を付けた22年度下期(22年10月〜23年3月)と比べて48%安い。
値下がりは5期ぶりで、リサイクル会社が負担する原料コストの高騰は一服した。
廃ペットボトルはリサイクル会社が洗浄・破砕し、フレークやペレットと呼ぶ再生樹脂に加工して繊維やシートを作る。
容リ協によると、2月の廃ペットボトル由来の樹脂の販売実績は前年比18%減った。
自動車内装材など繊維向けは45%減、卵のパックなどの容器になるシート向けは41%減と大きく落ち込み、廃ペットボトルの需要減につながった。
背景には石油由来の新品樹脂の値下がりがある。金融引き締めで景気懸念が強まった欧米に加え、ゼロコロナ政策の影響が長引いた中国で繊維向けの需要が鈍り、国際市況が悪化。
日本の貿易統計から算出した新品の輸入PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂は1月時点で、1キログラムあたり155円前後と前回入札前後より1〜2割安い。
原油価格の下落も加わって新品樹脂の値下がりが加速。
リサイクル会社からは「国内で新品回帰が強まり、(再生樹脂の)売り先がなくなった」との声が上がる。
これまでの原料高を転嫁できずに使用済みペットボトルなどの原料在庫を抱えたリサイクル会社が高値での入札を嫌い、落札価格の下落につながった。
廃ペットボトルをフレークに加工するのに必要な費用はおおむね1キロあたり50〜60円程度。
今回の落札単価を基にすると、再生樹脂の価格は同110〜120円程度となる見込みで、前回の入札後にみられた取引価格から3〜4割安くなる。
資源リサイクルは温暖化ガスの排出削減に寄与し、脱炭素の流れが加速する中で再生樹脂の市場拡大が期待されている。
今回の入札で大幅に値下がりした廃ペットボトルも、依然高値水準にある。
容器包装リサイクル制度が始まった当初は、リサイクル会社が引き取り時に費用を受け取る「逆有償」が一般的だった。
再生樹脂の需要増とともにリサイクル会社が費用を払う「有償」での落札が増え、今回の入札でも有償分の割合は98%だった。
廃ペットボトルが割高感なく取引されることはリサイクルを推進する上で重要になる。
※この記事の通りですが、実は今回皆さんが落札したのは
「実は落としたくなかった」という部分が強いです。
遠慮がちに価格を入れたら「落ちてしまった」という災難。
とにかく「売れない」そうです。
そして事業系のペットボトルは下がっているが、
この行政の入札は「半年間」続くもの。
今ある在庫は前回の@100円を大きく超えているもの。
これが問題の種になっているそうだ。
だから事業系の物はまだ下がるでしょう。
それで「赤」を少しでも薄めないといけない。
一番の問題は「大量にある在庫」をどこかが安売りを
かけた場合は、相場が一気に崩れる可能性がある事。
今年の9月までの勝負はついています。
令和5年の後半に世界経済が少しでも回復していることが、
ペットボトル価格に影響します。
だから今年は上がるなんてことはあり得ません。
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ここからは「塩ビ管(PVC)」の輸出の話。
ペットもそうですが、プラスチックは全体的にダメ。
「塩ビ管粉砕物」は環境省によって検査が強化された模様。
これは内容物のごまかし等も含めて、検査が強化されている。
逮捕者も出ている模様。
環境省と経産省は仲が悪いのでは?と思う。
今日は「神倉神社」
今日もいい日。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
2023年03月28日
レアメタル タングステン
こんにちは。
桜が満開です。
市役所に行きましたが、物凄い人の数です。
やはりこの時期ならではですね。
新年度に向けて皆動いています。
小学生が中学へ、中学生が高校生へ。
さらに上の学校を目指して新たな世界に入ります。
また新卒者が新しい職場に入ります。
ただ離職率は相変わらず高いですが。
さてニッケルが下がっていますね。
貴金属以外がなかなか良い動きをしない。
まあ上げよりも下げの方が多い世界ですから。
★こちらは「再エネの売電価格」
※当初42円だったFITは10年で終わり、
その後はその時の価格になる。
ここまで下がるとは皆思わなかったのでは。
★車の種別の呼び方
余りにアルファベットの略式呼び名が流行っている。
だからこれを覚えるとすっと話に入れます。
特に「e-fuel」使用の「FCEV」が注目。
★欧州・EUの流れが分かりずらい。
これを見ると何となく分かります。
簡単には決まらない訳も。
EUは2035年以降の「FCEV」新車販売を残した。
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今日は少し「タングステン」について。
・元素番号74の金属元素。
元素記号は「W」。
主要鉱物「鉄マンガン重石」(Wolframite)など。
※鉄マンガン重石が錫鉱石中にあると、スズの精錬を
妨害します。
スズを狼(Wolf)のようにむさぼり食べるという意味で
Wolframite(ウォルフマライト)と命名された。
ここから「W」が付けられた。
・融点は3422℃、沸点は5555℃。
8割は金属加工用に使われるが、昔は「フィラメント」
等に使われていた。
炭化タングステン(WC)からできた超硬合金は非常に
硬度が高いため、切削用工具などの材料として使われる。
世界の産出量が83,800トン。
85%が中国、2位がベトナムの6%、
3位がロシアの3%、ボリビアの2%・・となっている。
色々な工程を経て「タングステン粉」を作る。
だが融点が3422℃と非常に高いため、溶融したり
鋳造することができない。
だから「粉末冶金法」が使われる。
プレスした粉末を「焼結」して金属製品を作る。
※1センチm2あたり1トンの圧力がかけられる。
これを1300℃で仮焼結して、その後電流を通して
電気抵抗によって発熱させて焼結する。
※この時は3000℃近い温度になる。
超硬合金は炭化タングステンを「結合剤」のコバルトで
結合し、粉末冶金法によって製造される。
※8割がタングステンの国内需要を占めている。
現在ベトナムなどからも輸入するようにしているが、
輸入に頼っているので、中々心配な材料です。
タングステンは最低60日分を国家備蓄とする
レアメタルです。
今日も仕事の縁結び神様「事任八幡宮」
今日もいい日。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
2023年03月27日
中国情報
こんにちは。
桜前線が日本を北上し始めている。
いよいよ桜だらけの春がきます。
先日中国で「私立中学」が「寄付金」を集めて
批判を浴びているという事がありました。
でも実情はそんなものではない模様。
多くの私立中学が突然「事業停止」をしました。
その学校の生徒は寮から出ていかねばなりません。
それは小学校でも起こりました。
一学期の授業料約19万円を徴収して、制服代も徴収した
直後に突然の「閉校」。
教員たちは数か月給料を貰っていない。
さらに「賃貸料」「電気代」「広告費」の未払いが
発覚した。
親たちは「授業料はどこに行った?」と怒っています。
多分上の人達は自分の取り分は隠していると思う。
中国はいつも「突然」ことが起こります。
でも「私立」は事業で学校経営をしているので、
そのような事が起こっても不思議ではない。
ただ、政府が授業料の大幅低減を指導したため、
どうしても資金が足りなくなっているのです。
だから教員の給料遅延、不払いも各地で起きているので
「教育」自体が壊れ始めています。
税務署や公安の電気代未払いや給料の遅延・不払いが
続いているのに奇妙な事も起きています。
今の中国の「大卒者」は年間1000万人います。
それが現在の経済悪化を受けて、物凄い比率の卒業生が
就職はおろか、アルバイトも出来ない状況です。
中国では「公務員」が人気です。
でも公務員も給料の大幅値下げ、さらに報奨金も
無くなる状況。
さらに給料も遅れている地域がありますが、
田舎(地方)の行政機関が、新規採用を増やしている。
地方ほど多くの卒業生を受け入れる。(前年比50%↑など)
これは「大卒者」の就職が極端に減っているための
苦肉の策だと思われます。(共産党の指導)
大卒者の就職問題は大問題です。
中国の「政策の整合性」は崩壊し始めている。
そして習近平はプーチンと会いました。
ロシアは穀物や資源など協力関係にあると言っているが、
軍事協力に関しえては何も言っていない。
モチロン、陰で応援するのはまちがいありません。
また台湾と国交のあった「ホンジュラス」が
台湾との国交を無くした。
そして中国と国交を開いた。
さらにプーチンは「ベラルーシ」に戦略核を提供する。
「ベラルーシからお願いされた」と言っていますが、
欧米に対する牽制だという事は誰が見ても分かる。
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欧州は「2035年までに燃料自動車の導入を止める」という
発言を撤回しました。
「e-Fuel」つまり二酸化炭素と水素で作る燃料を
使う車は「別」だということ。
※このe-Fuelは自動車から「二酸化炭素」を出します。
ただ、本来あった二酸化炭素を使うので、それが
排出されても「プラマイ0」という独自の理論です。
欧州(EU)は常に自分達が主導権を持つように動き、
それを錦の御旗のように振り回します。
そして都合が悪くなると「ゴール」を動かします。
まるで〇国のようです。
だから「全方位」で動いていたトヨタは、
今現在では正しいと言えます。
でも「水素」の作り方が問題にもなります。
2025年にはまた違う動きがでるのでは?と思う。
今回の中国の「私立小・中学校」の廃校の連鎖は
この先の中国に非常に大きな影響を与えると思います。
今日はここまで。
「愛宕神社」
今日もいい日。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com