◆離島における廃棄物処理
・小型の焼却炉と島内に設置し焼却処理、小規模な島では
焼却灰を島外の最終処分場へ船で運搬のうえ処理
・一部では自家処理(直接埋立て、堆肥化など)
・運営基盤が脆弱な小規模自治体が多く、維持管理コストの
捻出が課題となっている。
・包装容器リサイクル法などリサイクル関連法への対処に
苦慮(さらなるコストの増大)している。
・観光に依存度が高い離島ではシーズンによりゴミの
発生量に大きな変動がある(焼却施設稼働率の低下)
・津島など一部の離島では海岸漂着ゴミが大きな
社会問題となっている。
ー竹富町の事例(沖縄県八重山郡、人口4100人)ー
・竹富島(300人)、西表島(2200人)、黒島(200人)、
小浜島(600人)、波照間島(500人)など9の有人島と
7つの無人島からなる。
・島を結ぶ航路は石垣港を起点としているため、町役場は
石垣市内にある。
・西表島に最終処分場とリサイクルセンターがあり、各島に
バッチ式の焼却炉を設置し運用している。
・炉の稼働は、夏季は毎日(観光客によりゴミが増える為)、
それ以外は2〜3日に1回。
・各島で発生した焼却灰はドラム缶に詰めたものを
石垣島経由で西表島に運搬し処理する為、非常に
コストが掛かっている。
・焼却炉は2010年にかけて整備され、設置以前は野焼き又は
埋め立て処分していた。
・生ゴミは各家庭で自家処理か、町が設置した
トラッシュという生ゴミ処理容器で処理。
・ペットボトルや空き缶等の資源ごみは石垣港経由で
西表島へ運ばれ、プレスしたものを再び石垣港経由で
沖縄本島へ運ぶため、膨大な手間と費用が掛かっている。
このように離島における廃棄物処理は、現行の焼却炉を
前提とした処理方法では効率が悪く、自治体財政上の
大きな負担要因となっており、環境負荷も高いものとなっている。
また、廃棄物処理関係法やリサイクル関連法が離島地域の
特殊事情を考慮していない為、非効率的でコストがかかる
運用を強いられている現状がある。
◆海岸漂着ごみ問題
海岸に漂着するゴミが全国的に問題となっているが、
特に離島では深刻である。
自治体の財政規模やマンパワーに比して海岸線の延長が
大きい為対応に苦慮している。
海岸漂着ゴミは流木などの自然物を除けば大半が
塩分が付着したプラスチックごみであり、既存の
焼却炉で処理することが困難である。
そもそも漂着ゴミは大半が島外(海外を含む)で発生し
漂着したものであり、個別の市町村や地域住民に負担を
強いるのではなく、都道府県や国を含めた問題として
対処すべきであろう。
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以前東南アジアを中心に、島国を含めた各国大使館に
私が紹介している「油化装置」の資料を送った。
数ヵ国の大使館から連絡を頂いたが、そのままの状況。
ただ、メーカーにはスリランカ・フィリピン・インドネシア等
東南アジア各国からの引き合いが相次いでいる。
最近の「海のマイクロプラスチック」の問題。
海岸線の漂着ゴミ(主にプラスチック)の問題等は
放っておくと取り返しがつかなくなる可能性が高い。
ただ、上記の様に「離島」に関して言えば、何とかしないと
大変な事になっていく。
この「加熱水蒸気による油化装置」が問題を解決できる。
「島のゴミ問題」で困っている方々。
ご連絡いただければ、資料を送ります。
東南アジアのゴミ問題も大切ですが、まずは日本国内を
綺麗にしていかなければならない。
ではでは・・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
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