


米大統領選挙の結末は見えてきたが、アメリカは二分している。
すでにアメリカ人口3億3000万人の半数以上が白人ではない。
さらにアメリカは中国や気に入らない国に大幅な関税を
かけたり、脅しもかけている。
力が正義のやり方も向かう先が見えない。
このような状況で「RCEP」が発足する。
「RCEP」は東アジア地域包括的経済連携。
これは世界の貿易額で3割を占める大型の自由貿易協定
(FTA)である。
※FTAとは、特定の国・地域の間で、物品の関税やサービス
貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定。
関税や非関税障壁をなくすことで締結国・地域の間で
自由な貿易を実現し、貿易や投資の拡大を目指すもの。
FTA相手国との取引のある企業にとっては、無税で輸出入が
できるようになり、消費者にとって相手国さんの製品や
食品などが安く手に入るようになるなどのメリットがある。
※EPA(経済連携協定)との違いは?
関税の撤廃・削減を定めるが、EPAは知的財産の保護や
投資ルールの整備なども含めるという違いがある。
RCEPは、ASEAN(東アジア諸国連合)10か国に日本・中国・
韓国・オーストラリア・ニュージーランド・インドの16か国で
進めていたが、インドは離脱(後から参加できる)しており
15か国での発足となる。
日本にとっては貿易額で1位の中国、3位の韓国との
初のEPA(経済連携協定)となる。
中国・韓国ともに9割程度の工業品で日本から輸出する際の
関税を段階的に撤廃する。
特に自動車部品などの輸入拡大への期待が大きい。
食品に関しても、中国向けの日本酒やホタテ、韓国向けの
焼酎などの関税を段階的に撤廃。
輸入に関しては、コメや麦などの「重要5品目」は関税引き下げの
対象から外す。
農業生産国が多い事情に配慮して、農林水産物の高度な
自由化は見送った。
工業品や農林水産品の関税削減・引き下げに加え、データの
流通や知的財産など計20の分野で共通のルールを設ける。
投資企業への技術移転要求を禁止するほか、コンテンツや
データなどのデジタル情報に関し、国境を越えた自由な
流通の確保を各国に求める。
(日本経済新聞より)
このRCEPは欧米からの脱却のように見える。
8年前(アメリカはオバマ)から準備が進められていた。
8年の時を経て、アメリカの国内は二分されている。
中国は華為による5Gの先端を走っている。
デジタル人民元も運用が始まる。
人民元の国際取引は2%程度だが、デジタル人民元が
このRCEP国際取引3割の世界で実用され始めたら、
アメリカはどうするのだろう?
今後も注目しなければならない。
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昨日「GYAO」で無料の映画を見た。
舞台はとあるアフリカの国。
「族長」が取り仕切る世界に、中国と欧州の通信会社が
その国のデーター通信の入札を行うという設定。
ああ、これが「プロパガンダ」というものかと感じた。
マイクタイソンやスティーブンセガールも出ていた。
「沈黙の大陸」
ストーリーは中国の優秀な営業マンが、欧州のライバル会社の
執拗な嫌がらせや、脅しに屈せずに契約を取るという内容。
そこで主人公が叫んだ言葉がこの映画のすべて。
「白人はアフリカ人を奴隷にしてきた。中国は古くから
商人がアフリカに来ており、我々は誰一人殺していない。」
「中国は昔からアフリカの友人である。」と。
部族間の境界を突破するときに「中国国旗」を掲げる。
すると「我々の友人達よ!」と無事に通過できる。
それを邪魔するのは「白人」という徹底ぶり。
映画自体は面白いが「中国旗」を掲げて車で走る姿は、
昔の「アメリカ映画」の手法そのもの。
僕個人の意見ではアフリカの「植民地化」を狙っているとしか
思えないが、「古くからの友人」と言い切っている。
一度観るのもいいかもです。
ではでは・・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com