
ペットボトルリサイクル推進協議会は、18日の記者説明会で
「PETボトルがマイクロプラスチックになるような兆候は
見られなかった」と結論付けた「マテリアルライフ学会
第24回春季研究発表会」の報告を紹介した。
今回メーカーの協力を得て、460本回収したペットボトルを
調べ、その内230本の製造年を特定。
中には20年以上放置されたものを分析したところ若干の
劣化とクラック(亀裂・ひび割れ)が認められた程度で
あったことが判明した。
ボトルの外面と内面で分子量測定や電子顕微鏡観察を
行った。
結果、外面で分子量低下などの若干の劣化と、若干の
クラックが認められただけで、冒頭の結論を導き出した。
小型のペットボトル(500ml以下)の販売が解禁されたのは
1996年で、24年しかたっていない。
が、日本のPETボトルはマイクロプラスチック化していない
と推定している。
PETボトルはは非常に紫外線に強い樹脂なので、業界人は
感覚的に分かっていたようだ。
またペットからペットを作る水平循環リサイクルは
年々着実に増加している。
2019年度は7万4200トンとなっている。
リサイクル率は85.8%、有効利用率は98%となっている。



(PETボトルリサイクル 年次報告書2020)より
※一読することお勧めします。
今ペットボトルリサイクルが苦境に立っているのは、
原料ナフサの価格下落と、「海外市場」の不況。
多分ペットのベーラー品は現状10円/sくらいだと思う。
加工賃は35〜40円/sは必要。
だとすると、キロ50円以上で売れないとダメ。
更に海外の繊維業界の操業が滞っているのも大問題。
だから国内のB to Bだけでは済まない話です。
さらに「マイクロプラスチック」にならなくても
「海洋プラスチック」ではある。
捨てないのは大事ですが、売れない分をどうするか?
これからの課題ですね。
ではでは・・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com