2020年11月25日

ペットボトルに関して

スクリーンショット 2020-11-25 094535.png

ペットボトルリサイクル推進協議会は、18日の記者説明会で
「PETボトルがマイクロプラスチックになるような兆候は
見られなかった」と結論付けた「マテリアルライフ学会
第24回春季研究発表会」の報告を紹介した。


今回メーカーの協力を得て、460本回収したペットボトルを
調べ、その内230本の製造年を特定。

中には20年以上放置されたものを分析したところ若干の
劣化とクラック(亀裂・ひび割れ)が認められた程度で
あったことが判明した。

ボトルの外面と内面で分子量測定や電子顕微鏡観察を
行った。

結果、外面で分子量低下などの若干の劣化と、若干の
クラックが認められただけで、冒頭の結論を導き出した。


小型のペットボトル(500ml以下)の販売が解禁されたのは
1996年で、24年しかたっていない。

が、日本のPETボトルはマイクロプラスチック化していない
と推定している。

PETボトルはは非常に紫外線に強い樹脂なので、業界人は
感覚的に分かっていたようだ。


またペットからペットを作る水平循環リサイクルは
年々着実に増加している。

2019年度は7万4200トンとなっている。

リサイクル率は85.8%、有効利用率は98%となっている。


スクリーンショット 2020-11-25 100820.png

回収量.png

海外分.png

(PETボトルリサイクル 年次報告書2020)より
※一読することお勧めします。


今ペットボトルリサイクルが苦境に立っているのは、
原料ナフサの価格下落と、「海外市場」の不況。

多分ペットのベーラー品は現状10円/sくらいだと思う。

加工賃は35〜40円/sは必要。

だとすると、キロ50円以上で売れないとダメ。

更に海外の繊維業界の操業が滞っているのも大問題。


だから国内のB to Bだけでは済まない話です。

さらに「マイクロプラスチック」にならなくても
「海洋プラスチック」ではある。

捨てないのは大事ですが、売れない分をどうするか?

これからの課題ですね。


ではでは・・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com







posted by スクラップマスター at 10:25| ペットボトル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする