2022年07月22日

「罰金証明書」って何?


こんにちは。

今日もブログを見て頂きありがとうございます。



鉄くずが下がっていますが、東鉄が7/16以降下げていない。

新聞では各工場に納入の列ができ、荷降ろし場にも
苦労して対応していると出ていた。

東鐡は上げも下げも常に先行している。

本来なら、もう2000円ほど追加の下げがあると思っていた。

でも、荷物も受け入れて、下げもしない。
何か今までと違う印象を受ける。

まあ腹一杯になったら下げるかもしれませんが。


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「MOTOYAMA」チャンネルから面白い話がきた。

中国の交通取り締まりが「酷い」のは、皆知っていると思う。

僕が2005年頃、寧波から台州に車で行った時の話。


高速道路が物凄い霧で通行止めになった。

仕方がないので運転手が下道を通って、峠にさしかかった。

するとピストル型の「速度計」を持った警察官が
目の前に飛び出して、車を止めた。

運転手が「どうした?」と聞くと、「速度違反、200元」と
言って、現金を要求。

同乗者も「じゃあ、その計測したもの見せろ」と言った。

警官「とにかく違反だから、早く200元出して行け。」と。

結局200元盗られて、その場を離れた。


同乗者に聞いてみた。

「あのお金はどうなるの?」と。

「多分警察署長が半分取って、あとは皆で分けろという」と。

狼藉者の「関所」ですね。


中国では非常に多い。(他の国も同様ですが)


そしてそれは高速道路では特に多い。

「過積載」も同様。

前にもテレビで見たが、地方に入ると必ず「関所」がある。
(料金所ともいう)

そこに「トラックスケール(量り)」がある。

運転手も分かっているので、荷物を積んだところで
過積載にならないように、量っているが載せられる。

すると同様に「違反しているから200元」と当たり前に
請求される。

どれだけ文句を言っても、量も見せずに「払わないと
行かせることはできない」と、平気で言う。

仕方なく運転手は払う。

まさに「山賊」の関所税、通行税です。


問題はここから。

今までこの「勝手に徴収したお金」は、個人に行っていた。

そこに地方政府が目を付けたという。


山東省の地方政府は決めました。
「これは政府がやるから、個人ではできなくする」と。

どういうことか?


1か月間の「罰金証明書」を販売しました。

10トン車までなら1か月1000元。
10トン車以上なら1か月2000元。

これを政府から買えば、その効力がある間は
「過積載は見逃す」と。

そして事前に買わないといけない。
もし引っかかると、免許証の一時没収。
トラックも警察の駐車場に保管されて、出すことできない。

だから10トン以下の車が、1000元払って「罰金証明書」を
車に詰んでおけば、20トン積んでも「お咎めなし」です。

さらに台数が多い場合は「割引制度」もあるそうです。

例えば12台分あるから、1台分おまけしてください、と。
すると大体「OK(没問題)」となる。


つまりそれだけ地方政府は財政が困窮している。

※写真は湖北省の崩れた高速道路

11.png


ただでさえ「交通ルール」があるのか?ないのか?
分からない国です。

※高速道路は結構整備されているが、ジャンクションが
分かりにくかったりする場合もある。
僕が経験したのは、左に分岐しなければいけないのを、
まっすぐ行った「トレーラー」が、停止して「バック」を
してきた。
クラクションを鳴らされても「ノロノロ」下がってきて、
左の分岐に入っていった。

だから「罰金証明書」などを発行したら、元を取るために
メチャクチャ「過積載」になり、道路も傷むし、道路を
壊しかねない。

先日も100トンの鉄板を積んだトレーラーが、
3台ほど続けて走って、高架の道路が落ちた。

多分そのような事故が増えると思います。

また、高速道路は5〜6車線ある場合もありますが、
決して外側のレーンを走らないように言われた。

聞けば「山賊が高級車を狙って、クギが沢山打ち付けられた
材木などを投げ込む」と。
そしてパンクさせてから、車の中の物を強奪すると。

だからなるべく真ん中を走れと。

いやあ、春秋戦国時代そのまま。
まさに「キングダム」の世界です。

これから過積載の車が大手を振って走りますので、
皆さん気を付けて下さい。



愛知県新城市にある「車神社」。

kuruma.png

ご安全に。


今日もいい日です。


ではでは・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com

posted by スクラップマスター at 12:56| 中国情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする