2023年06月05日

「天然ガス」って解ってますか?


こんにちは。

先日溢れそうだった川の土手を歩いてみました。

あと50cm水が上がってきたら溢れていたね。

まあ運が良かったですが、あれが基準となるので
それより雨が強ければすぐに避難ですね。

今回は本当に運が良かった。


・・・・・・・・・・・


話題の「天然ガス」ってよく分かってますか?

EU内はロシアの天然ガスに頼っていたので、
昨年は史上最高の石炭火力の稼働がありました。


あれほど「石炭禁止!!」と言っていた欧州がです。

それほどロシアの天然ガスが重要だったという事。

では「天然ガス」って、そもそも何?から。

(幸手都市ガス鰍ウんの資料より)


不純物をほとんど含まずクリーン

良く燃える気体・メタンを主成分としている天然ガスは不純物をほとんど含まないクリーンエネルギーです。

しかも、天然ガスを冷却して液化天然ガス(LNG)にする作業の過程で、塵の除去・硫黄酸化物の除去・脱水・脱湿などの処理をするため液化天然ガスを気化させた天然ガスはクリーンに燃焼します。


都市ガスはクリーンな天然ガスが原料です。

都市ガスを燃やした場合にはSOx(硫黄酸化物)やばい塵の発生はゼロ。

地球温暖化を招くCO2(二酸化炭素)や大気汚染・酸性雨の原因となるNOx(窒素酸化物)の排出量も、石油や石炭に比べて30%から40%も少なく、地球規模の環境保全に役立つエネルギーといえます。

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空気より軽いので、事故防止にも貢献します。

天然ガスを原料とする都市ガスは空気よりも軽いガスです。

万が一ガスが漏れても、都市ガスなら低いところにたまらず、上昇して、さらに空中へ放散されやすいため、ガス事故の防止や軽減につながります。


天然ガスは、すぐれた高品質のエネルギー

天然ガスは太古に動物や植物が海の底に沈み、泥の中に埋もれているうちに、地熱・圧力の影響で徐々に分解してできたものです。

メタンを主成分とした熱量の高いエネルギーなのです。

産地で−162℃に冷却して液体化された天然ガスはLNG(Liquefied Natural Gas)と呼ばれ、気体の時の600分の1の体積になり、輸送・貯蔵が容易になるというすぐれた性質を持っています。

天然ガスは生ガス中毒の原因となる一酸化炭素を含んでいません。

また、液化の過程で、硫黄分などの不純物も取り除かれますので、大変クリーンな、しかも安全なエネルギーなのです。

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世界に広く分布し、埋蔵量も豊富です。

天然ガスの埋蔵量は全世界で約179兆㎥(2004年現在)が確認されています。

採取可能な年数は約67年と、石油に比べて長く、しかも新しいガス田が次々と発見されています。

中東地域に偏っている石油とはちがって、産出国も世界各地に広く分布しています。

天然ガスの輸入は、長期契約により、液体にしたガスから輸送・受け入れまで一貫したプロジェクトとしてすすめられるので、将来にわたり安定確保ができます。

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都市ガス原料の約90%が天然ガス。

明治5年、日本で初めて横浜にガス灯が灯りまりした。

それ以来、時代の流れや社会の要請によって、日本の都市ガス原料も色々に移り変わって来ました。

最初の石炭からナフサやブタンなどの石油系原料、そして天然ガスへ。

幸手都市ガス鰍ナは2000年に都市ガスをお使いいただいている地域で熱量変更作業を完了し、天然ガスを原料とする都市ガスへの切替を行いました。今や都市ガスといえば天然ガス原料のガスを指す、というくらい基幹都市エネルギーとして天然ガスは活躍をしています。


天然ガスは高効率、資源の有効利用に役立ちます。

天然ガス(13A)の発熱量は1m3あたり46.04655メガジュール(11,000キロカロリー)と高カロリーです。都市ガスを作る過程では液化天然ガス(LNG)をガス化して熱量調整をするだけでよく、石油系原料から作るガスに比べて非常に簡素化された設備で多量の都市ガスを製造することができます。

ガス化効率も、天然ガスはほぼ100パーセントと高く、資源の有効利用に役立ちます。


どうですか?

天然ガスは「CとH」の組み合わせで出来てます。

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天然ガスの内90%がメタンです。

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一般家庭で「プロパンガス」としてボンベで供給されるガスは、プロパンとブタンが主成分ですが、工業用のものは、ほとんどがブタンです。

「ブタン」ガスは身近なところではライター用ガスとしても使われており、中身が液体なのは「プロパンガス」と同じ原理です。

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今日はここまで。


ではでは・・

スクラップマスター南

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posted by スクラップマスター at 14:20| エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月29日

アルミからお湯を作る


こんにちは。

昨日は友人に引きずられて中日の二軍戦を見ました。

天気も良く風もあり良い日でした。

思った以上に観客が多く、中日頑張らないといけないですね。



今回は非常に面白い取り組みを紹介します。

・リサイクルアルミから水素作り湯沸かし
 高岡市の宿泊施設に

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リサイクルしたアルミから製造した水素でお湯を沸かす装置が高岡市の宿泊施設に設置され、24日にお披露目の式典が開かれました。

この装置は高岡市のベンチャー企業、アルハイテックと金沢市に本社がある住宅メーカー、北陸ミサワホームが高岡市の宿泊施設に共同で設置したものです。
24日に高岡市で装置をお披露目する式典が開かれ、関係者がテープカットをして祝いました。

水素は燃やしても二酸化炭素を出さないため次世代エネルギーとして注目される一方、輸送に多くのコストがかかることや一般的な製造過程では二酸化炭素を排出することが課題です。

今回設置した装置は廃棄物として回収されたアルミ缶やアルミの切りくずなどを原料に水素を製造し、その場で燃料として使うため輸送コストがかからず、水素を製造する際にも二酸化炭素を排出しないことが特徴です。

開発した企業によりますと、アルミから製造した水素でお湯を沸かす装置が実用化されるのは世界で初めてだということで、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から設置費用の助成を受けています。

アルハイテックの水木伸明社長は「アルミからの水素製造は持続可能なリサイクルだと思う。いろんな業種や業態で取り組みを始めたい」と話していました。

装置で沸かしたお湯は宿泊施設の部屋に設置された露天風呂で使われるということです。

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廃棄物として回収したアルミから水素を製造する技術は今後のアルミ需要の変化が追い風となって、ますます注目されるとみられます。

アルミは少ないエネルギーで溶かしたり形を変えたりできるためリサイクルしやすい金属とされています。

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一方でリサイクルを繰り返すと純度の低い鋳造材という材料になり、主に車のエンジンのシリンダーブロックという部品に使われます。

ただ、車のボディーなどに使われる展伸材という高純度のアルミの需要が年々高まるのに対して、EV化でエンジンの需要が減少することに伴い鋳造材の需要は落ち込むと予想されるため、リサイクルが進まなくなることが懸念されています。

アルミメーカーなどで作る国際アルミニウム協会の推計によりますと、こうした需給のミスマッチが原因でリサイクルされないアルミは2050年に約2000万トンにのぼるとされています。

このため、アルミの廃棄物を製品としてリサイクルするだけでなく、水素の原料として活用する技術が注目されています。

※最後の方の「アルミが余る」というのは信じられないが、
このような使い方も増えるのではと思います。


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中国おすすめ動画。

中国の中小企業「大量倒産」


中国、金のインゴットも偽物


中国 中学校教師 給料未払い抗議 アリババ自動運転研究所 解散


中国当局「暗号化通信禁止」、若者の覚醒を恐れる



※デジタル通貨も知っておかないといけない。



今日は一宮市の「大神神社」

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台風の影響の雨に気を付けよう。

ではでは・・

スクラップマスター南

yukimm425@gmail.com

posted by スクラップマスター at 08:38| エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月25日

銅8000ドル割れ


こんにちは。

今日も涼やかな風が吹いており良い日です。

ただ台風2号が心配ですね。

どうも2つの高気圧の間を抜けると
日本へ向かうコースになりそう。

月末から天気有れそうです。

ご注意ご注意。


まず銅がゆっくり下がっています。
円安に進んでいるのに下がっている。

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そして久しぶりのビットコイン。

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これからの世の中では「仮想通貨」も必要では?




今日は航空燃料「SAF」について。

※SAFは(Sustainable Aviation Fuel)の略です。

原料となるバイオマスや廃食油、都市ごみなどの生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルで、従来の航空燃料に比べて温室効果ガスの排出量の大幅な削減が期待できるとともに、既存のインフラをそのまま活用できる航空燃料です。

※海運業でも同様な動きが出ています。


現在、SAFの原料となるのは、主に植物などのバイオマス由来原料や、飲食店や生活の中で排出される廃棄物・廃食油などです。

化石燃料は、使用サイクルにおいて一方的に二酸化炭素を排出するだけのリサイクルできないものでした。

ですが、SAFの主な原料となる植物は光合成を行うため、二酸化炭素を一方的に排出するだけではなく、リサイクルしながら燃料として使用できるのが持続可能といわれる理由です。

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SAFには「ASTM D7566」と呼ばれる国際規格が存在します。

「ASTM D7566」は2022年現在、7種類の製造方法が承認されており、製造方法に応じて従来の燃料への最大混合率も定められています。

SAFの主な製造方法として、

・都市ゴミや廃材などをFischer-Tropsch法により製造する方法(FT)
・使用済み食用油や植物油などを水素化処理することで製造する方法(HEFA)
・バイオマス糖などのアルコールから製造する方法(ATJ)
・脂肪酸エステル・脂肪酸の熱変換・水素化処理により製造する方法(CHJ)
が挙げられます。

その中でも現在、最も普及しているのが、使用済み食用油などを水素を使って製造する「HEFA」です。

今後は排ガスや大気中の二酸化炭素から燃料を精製する「PTL」の技術が向上し、SAFの生産量のうち大半を占めることになるといわれています。

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※しかし、SAFは従来の燃料と比較して原料コストが高く、製造コストが2〜10倍かかるとされ、今後はコストを抑えた製造技術の開発が課題です。

従来の燃料とは異なる原料で作られているSAFですが、燃料としての特性は従来の燃料とほとんど変わりません。

そのため、安全性についても、従来の燃料とほとんど変わらないといわれています。

このように、SAFの導入・利用は安全性に配慮したルールのもとで行われています。

またSAFの導入においても、新たな機体やシステムなどを必要としないため、既存のインフラをそのまま活用できます。

★各国の取り組み

・ヨーロッパ

EUでは2050年の二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すため、SAFの導入促進を行っています。
EUの成長戦略であるグリーンディール政策の中では、航空会社への出発時のSAF補給の義務化や、SAFの供給割合の段階的な引き上げが明示されました。

エールフランスでは2022年からフランス・オランダ発のすべての便でSAFが導入されるほか、エアバスとSAFを製造するフィンランドのネステは、100%SAFを使用した旅客機の運航の実証を進めています。


・アメリカ

アメリカでは2050年までに、航空部門で使用される燃料を全てSAFに置き換えるという目標を掲げています。
この目標を達成するために、アメリカ国内ではSAFの生産量拡大を進めており、SAFの生産・利用に携わる企業への資金援助や、技術開発が盛んに行われています。

ユナイテッド航空ではSAFの使用拡大を目指し、2021年4月に「エコ・スカイズ・アライアンス・プログラム」が開始されました。
このプログラムはユナイテッド航空とグローバル企業がSAFの購入・利用拡大のための投資を行うもので、現在20社以上の企業が参画しています。
またユナイテッド航空では2021年12月に、片側エンジンにSAFを100%搭載した機体でのフライトを成功させるなど、SAFを使用したフライトについても実証を進めています。

・日本

日本では2030年までに国内の航空会社が使用する航空機の燃料のうち10%をSAFに置き換えることを目標にしています。

しかし、目標達成に向けては、SAFの国産化が大きな課題です。
そこで経済産業省はSAFの製造技術の確立や普及に向けて、各団体・企業と連携した技術開発や実証実験を進めています。

ANAではSAFを使用した定期便の運航が既に行われている他、JALでも一部フライトでSAFが使用されており、国内でのSAFの製造や導入に向けた取り組みが進んでいます。

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※ただまだまだ課題は多く、どの方向に向かうのか?
この数年で分かるでしょう。


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今日の中国情報。

中国の食品博覧会で、集団略奪発生

※「モラル」という言葉が存在しない。




今日は「箱根神社」

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今日もいい日。

ではでは・・

スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com





posted by スクラップマスター at 08:12| エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする