こんにちは。
今日もブログを見て頂きありがとうございます。

太陽光パネルリサイクルを環境省が検討します。
2022年7月から廃棄費用積立制度が始まります。
そのガイドラインが出ました。
(ERESTAGE LAB)動画より。
★廃棄コストはどのくらいかかるか?
アンケートの結果、80%以上の発電事業者は将来の撤去費用の
積み立てをしていないことが判明。
廃棄費用の積み立てが義務化されました。
これは10[kw]以上の施設が対象となる。
家庭用の太陽光発電などは対象外です。
★積み立て方法は「源泉徴収」と「外部積み立て」が原則。
積立金を管理するのは電力広域的運営推進機関です。
事業者の資産とは分離され、倒産しても保全されます。
・源泉徴収
電力会社から支払われる「売電収入」から、積立金額分が
自動的に差し引かれます。
事業者がお金を振り込むという手間はありません。
未納問題が発生する心配もない。
★天引きされる金額
認定年度、発電設備の規模により単価が設定されている。
小規模:1.3円/kWh
大規模:0.6円/kWh(くらい)
・積立期間@
初期から運営している太陽光発電所は、積立の必要がない
期間の分、有利になるのでは?
→ 有利にならないように「制度設計」されている。
・積立期間A
積立期間はFITの売電機関が終了する10年前から
売電終了日まで。
2012年〜2032年までが売電機関の場合、
2022年から積み立てがスタートします。
★払い戻し条件
20年が経っても運転を継続する場合、払い戻しは保留される。
事業終了or事業縮小など、廃棄処理が「確実」に見込まれる
時点で払い戻しされます。
★算定根拠
廃棄費用の調査が実施されました。
廃棄費用は1kWあたり10000〜13000円程度となります。
パネルと架台の廃棄費用は5900円/kW。
更地に戻すために撤去する基礎の解体費用の方が大きい。
・住宅用の場合@
この費用は「地上設置」されている場合。
屋根の上に設置されている住宅用の場合、足場の組み立て
費用などが追加されるケースもあるので注意が必要。
・住宅用の場合A
20年も経過すると、外壁修理なども必要となる時期です。
ほかの修理作業も同時に実施する場合、一般の住宅と
比べて、特に費用負担がかかるものではない。
※参考)高額請求の事例
経済産業省の集計とかけ離れた高額の費用を請求された
事例もあります。
地上設置の3.5kW程度の施設で22万円程度を支払っている。
処理費用:62800円/kW
★内部積み立て
確実な資金確保が見込める業者の場合は「内部積み立て」を
認める例外が設定されています。
経済産業大臣の認定が必要でハードルが高い。
「上場企業」であれば、認められる可能性がある。
★集めるのは「電力広域的運営推進機関」
日本全国の電力需給を管理している組織です。
電力の不足した電力会社に電力を融通するように
指示をだしています。
★「運用可能」
電力広域的運営推進機関は、事業者から集めた積立金を
運用して利益を出すことが可能です。
事業者には「元本分」しか払い戻さない制度。
手堅く運用しても利益をだせそう。
しかし、電力広域的運営推進機関は資産運用を
行うような組織ではありません。
※ここが少しおかしいところ。
★修繕には使えない
積立金は「修繕」には利用できません。
火災保険・地震保険に加入することが「努力義務」
とされている。
★保険料
保険の掛け金についても調査が実施されている。
火災・地震・第三者賠償保険のすべてに加入した場合。
1kW当たり年間3000〜5000円程度が相場。
例)4.5kWの場合、13,500〜22,500円ほど。
★FIP制度
FIT制度の後継、FIP制度でも外部積み立ての仕組みが
導入されます。
FIP制度では「積立金」よりも「プレミアム金額」が
低くなる可能性がある。
その場合は「振り込み」が必要。
★まとめ
・太陽光発電の廃棄費用積立制度が開始されます。
・廃棄された太陽光発電所が廃墟になる可能性は低下。
・廃棄費用の目安が明らかにされ、悪徳業者は淘汰されそう。
廃棄等費用積立ガイドライン
上記のガイドラインを読むことをお勧めします。
他にも記事は一杯ありますが、急遽こちらを紹介しました。
お役に立ててください。
今日は「電気の神」「建御雷(タケミカヅチ)神」
神様カードより

今日はとっても良い日です。
ではでは・・
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com